株式会社森川商店

京都グリーンケミカル・ネットワーク参画企業株式会社森川商店天然樹脂・油剤の良さを生かしつつ、得意とする合成化学と組み合わせて顧客ニーズに応えるコア技術と事業概要株式会社森川商店では、得意とする合成化学と、長年取扱いのある天然素材の知識を生かし、独自製品の製造販売を行ってきました。その一つが紙管製造用すべり剤「スライダー」シリーズです。紙管には、接着剤やすべり剤などの樹脂・油剤が使用されています。すべり剤においては従来、蝋や油が使用されてきましたが熱による発火などの恐れを無くす為、業界としては水性の物を求めるようになってきました。水性でありながらすべり性能を維持するために、ヤシ油を使ったすべり剤を開発しました。これが紙管製造業界で評価され、この分野では株式会社森川商店のすべり剤がシェアのほとんどを占めています。注目の新技術・新展開接着剤やすべり剤などは本来大量生産で安価に供給するというスタイルがとられがちですが、紙管製造業界でも、巻きの際の接着性や滑り性など細かなニーズが出てくるために、自社内で調合配合などを行えることが重要となっています。ヤシ油のスライダーシリーズも、顧客のニーズに応える形で生まれたヒット商品である事から、今後も顧客のニーズに合わせた独自製品の開発を進めていきます。図1 紙管紙帯を接着剤で巻きながら管状に巻きつけた「紙管」は、身近なところではトイレットペーパーやラップの芯から梱包用資材などに利用されている。意外にも紙管は日本国内で製造されているものが多く、それは中国からの輸送コストなどを考えると、国内での地産地消の方に利があるため。図2 紙帯にすべり剤を処理している過程企業情報慶應3年京都にて絵の具屋として創業。当時は顔料・松煙・墨・膠といった天然素材を扱い、また戦後は合成樹脂や接着剤などの合成化学品にシフト。商社として事業展開してきたが、独自製品を取り扱い他社との差別化を図るために、1976年に宇治に樹脂ブレンド工場を設立。その後、1999年に草津市の馬場工業団地に工場を移転し、商社機能と製造業との両輪で事業を展開している。創立資本金本社生産拠点Web1868年3000万円京都府京都市下京区堀川通り五条上ル篠屋町76番地工場(滋賀県草津市)http://www.morikawashoten.co.jp/