明成化学工業株式会社
京都グリーンケミカル・ネットワーク 参画企業明成化学工業株式会社繊維・製紙分野で培った化学のノウハウ・技術を多面展開左・中央左: 主力製品のひとつである高分子材料「アルコックスⓇ」熱可塑性と水溶性という成型・加工の上でユニークな性質を持ち、なおかつ安全性が高いため、工業的に広く使われている。中央右: 身近に使われているペーパーケミカルフライドポテトなどの包装材に使用されている。組成の99%が紙であるが、フッ素樹脂を添加することで高い耐油性を実現している。右: 繊維の染色加工剤など均一に染色を行う薬剤の他、繊維に柔軟、消臭、吸水、防炎、撥水・撥油などの機能性を付与する薬剤を取り扱っている。コア技術と事業概要ポリエチレンオキサイド(PEO)は、弾力性が高く、人体に対し無毒であることから、紙、化粧品といった身近な製品から、医療材料、電池材料などに幅広く使われています。主力製品であるアルコックスは高分子量のPEOで、独自開発した触媒を用いて合成しており、高い水溶性、低い融点、熱可塑性を持ち合わせています。単独重合のものの他に共重合によって物性を制御し、様々な製品グレードを展開しています。高分子量PEOとしては、国内・海外の数社とで寡占状態にあります。また、製紙分野では、紙の製造に不可欠な分散剤、消泡剤、離型剤の他、紙の機能性を向上する柔軟剤、防炎剤、耐水剤、耐油剤、インクジェット薬剤などの加工剤を広く製造販売しています。注目の新技術・新展開国内の製紙産業は頭打ちになるなか、新たな展開としてナノセルロースを用いた新材料の研究開発を行っています。ナノセルロースは木材やパルプなどの複雑な繊維をナノスケールまで細分化した自然由来の材料で、生産・廃棄に伴う環境負荷が小さい他、機能材料としても、軽量・高強度、ガスバリア性が高いなど、工業系高分子とは違った特徴を持っています。これまで培ってきた有機合成、乳化・分散などの技術ノウハウを生かして、紙・繊維分野での新製品開発へと結びつけていきます。企業情報1940年に繊維染色加工剤の製造で創業。その後、繊維・製紙の分野を中心に事業を拡大し、主力製品の一つである高分子材料アルコックスの販売や、ペーパーケミカル、テキスタイルケミカルなどで多彩な製品を世に送り出している。また近年では、医薬品、化粧品、電子材料などファインケミカルの分野にも注力している。本社、研究所、染色中心の工場を京都におき、最新鋭の津工場の他、中国にも生産拠点を置き、世界規模での展開を図っている。創立1948年資本金8,000万円本社京都市右京区西京極中沢町1番地生産拠点本社工場(京都)、津工場紹興明成精細助剤有限公司Web http://www.meisei-chem.co.jp/