大京化学株式会社

京都グリーンケミカル・ネットワーク 参画企業大京化学株式会社防炎加工剤の非ハロゲン化に取り組み環境負荷の軽減に貢献左: ロールブラインドの防炎製品および普通品での同時着火35秒後の比較中央、右: 車輌内装材や工事用シートなどの建築資材などにも防炎加工剤が使用されているコア技術と事業概要1969年に消防法が強化され、カーペットやカーテンなどに防炎加工が義務付けられたため、繊維向け機能薬剤のなかでも防炎加工剤の取引量が増え、事業が急速に拡大しました。そのなかで、建築資材などに使われていた臭素系難燃剤(HBCD)に注目し、色むらなどの繊維染色への影響を抑えつつ、効果的に分散させる方法を研究し製品化を行いました。注目の新技術・新展開防炎加工剤に使用されていた薬剤にはダイオキシンを発生するハロゲンが含まれていましたが、ダイオキシンの問題などが社会的な関心事になるなか、新たに非ハロゲン化した防炎加工剤の開発に取り組みました。先行していた他の非ハロゲン防炎加工剤よりも優れた性能を持つ、リン系有機化合物を主成分とした「ビゴールFV」シリーズを開発製造しています。これは繊維に着火する前に、近づいた炎の熱でポリエステル繊維を溶融させて、着火要因をなくすという難燃化のメカニズムに基づいて開発されています。現在、この非ハロゲン防炎加工剤は、大手繊維メーカーと共同開発する形で、改良を重ねています。「ビゴールFV」シリーズに使用されているADPP(アニリノジフェニルホスフェート)企業情報1946年に京都にて合成香料などの化学薬品で事業を開始。その後、合成繊維産業の成長に合わせて、染色助剤や防炎剤、抗菌剤、撥水剤、柔軟剤などの機能薬剤を開発製造してきた。とくに近年では、防炎剤の取引が増えており、車輌内装材やカーテンなどのインテリアに使用されている。主要生産拠点は亀岡市に移転予定。創立1947年11月18日資本金3,130万円本社京都市中京区西ノ京内畑町1生産拠点亀岡市(移転予定)Web http://www.daikyo-chemical.co.jp/