ケイネックス株式会社

京都グリーンケミカル・ネットワーク参画企業ケイネックス株式会社マイクロウェーブ合成を活用した薬剤・材料の受託製造・販売図1 マイクロウェーブ合成の様子コア技術と事業概要化学反応を促進する場合、一般的には高温・高圧にする、もしくは触媒を用いるなどにして、活性化エネルギーの障壁を超えやすくする必要がありますが、電子レンジでおなじみのマイクロウェーブを用いると特定の結合が共鳴して振動するため、この障壁が超えやすくなります。このマイクロウェーブ合成を用いると、反応時間が従来法の1/10〜1/100に短縮可能なほか、溶媒レスもしくは無溶媒下での反応も可能となり環境保全にもつながるというメリットがあります。有機ELの燐光材料として使われる、イリジウムなどの希土類元素を用いた金属錯体の合成は、合成時間や収率などで克服すべき点の多いものでしたが、マイクロウェーブ合成により効率的に行うことが可能です。ケイネックス株式会社はマイクロウェーブ合成を用いて、薬剤・材料の受託製造や販売を行っています。注目の新技術・新展開感光性ポリイミドを用いた各種実験器具を作成しています。マイクロメートルオーダーで自由度の高い微細加工が可能です(図2)。また、X線回折のバックグラウンドが最小限に抑えることができるため、ポリイミドキャピラリーとしても販売しており、各方面から高い評価を得ています(図3)。図2 微細加工を施したポリイミドフィルムフィルムサイズは〜6インチサイズと大きなサイズながら、最小線幅は10μmと微細構造を作り込むことが可能。図3 マイクロウェーブ合成したポリイミドキャピラリーSPIKA(左)通常のポリイミドチューブ(中央)と比べてX線回折のバックグラウンドを大幅に低減する(右)。企業情報半導体製造関連企業の技術者が中心になって2013年に設立。ケミカル部門、プロセス部門、機器部門からなり、各分野の技術者が持つノウハウに基づいて、大手メーカーでは対応できないようなきめ細かい薬剤の製造販売を行う。また、最近ではマイクロウェーブ合成に注力しており、薬剤の受託製造のみだけでなく、普及版のマイクロウェーブ合成装置の開発にも着手しています。創立資本金本社生産拠点Web2013年800万円京都市中京区壬生馬場町12番地事業所(精華町、けいはんなラボ内)http://www.kei-nex.com/